整形外科でゆる体操を教えてわかったこと|五十肩が完治した理由、80代が階段で3階に通う理由

ゆる体操

「病院に通っているのに、なかなか良くならない」「五十肩がもう1年以上続いている」——そんなお声をよく聞きます。8年前からゆるリハビリテーションを導入している吉川整形外科に、女性講師として加わってから3年。現場で実感してきたことをお伝えします。

目次

Jリーグチームドクターが認めた体操法

吉川整形外科の院長は、J2モンテディオ山形のチームドクターも務めるスポーツ医学の専門家です。アスリートの体を知り尽くした医師が8年前から院内に取り入れたのが、ゆる体操でした。

その現場に女性講師として携わることができていることが、私の大きな自信になっています。

ゆるリハビリテーションとは

痛みが薬やリハビリで軽くなった後、同じ体の使い方を続ければ再発します。ゆるリハビリテーションは「再発防止」と「体の使い方を学ぶ」ことを目的としたプログラムです。

火曜・木曜・土曜に開催しており、腰・膝・肩・全身・スポーツと部位別のクラスがあります。週1回通う方もいれば、週3回通う方もいます。それぞれのペースで、無理なく続けられるのが特徴です。

体操が終わると、みなさん笑顔になる

毎回、体操が終わった後に気づくことがあります。

「すっきりした〜」という声とともに、みなさん一様に笑顔になります。気づけばすっと姿勢が良くなって、来たときよりも軽やかに帰って行かれる。これが毎回の光景です。

薬でもマッサージでもなく、自分で体を動かしてゆるめることで、体も気持ちも変わっていく。その瞬間に立ち会えることが、指導者として何より嬉しいです。

五十肩が完治した方の話

私が現場で最も印象に残っているエピソードです。

五十肩でいらした女性の方。院長からも勧められた「腕プランおじぎ」を毎日1000回続けたところ、完治されました。それだけでなく「歩き方に自信が持てるようになった」と、今でも教室に通われてトレーニングを続けていらっしゃいます。

腕プランおじぎとはどんな体操?

  1. 片腕を「プラーン、プラーン」とつぶやきながら脱力して前後に振る。後ろに振りにくさを感じてみる。
  2. そのまま身体をおじぎさせ、反対の手を膝の上に置く。
  3. おじぎの姿勢で、同じ腕をさらに後ろへ気持ちよく振れる感覚を味わう。
  4. ゆっくりと身体を起こす。反対の腕も同様に行う。

「片腕行うとあら不思議、両手を合わせてみるとプランと振った腕の長さが長くなっている!もう片方もやってまた両手を合わせてみるとあらまた不思議、両方の長さとも長くなって手のひらがきちんと合う!」
ゆる体操指導員ブログ(2022年5月)

「プラーン、プラーン」と声に出すことで自然に脱力できるのがポイント。おじぎの姿勢で肩・肩甲骨周りが深くゆるみ、腕がたらんと垂れて長く使えるようになります。普段どれだけ力を入れて腕を動かしているか、やってみると実感できます。

力を抜きながら動かすことで動域が広がっていく——これがゆる体操の、一般的なリハビリとは決定的に違うところです。痛みをこらえて頑張るのではなく、ゆるめながら回復していく。だから続けられるし、全身の使い方まで変わっていくのです。

80代がエレベーターを使わず3階に通う理由

最初は脚が思うように動かせなかった方が、少しずつ自由度を取り戻していく——その変化を間近で見てきました。

80歳を過ぎた方が、エレベーターを使わず毎回3階まで階段でいらっしゃいます。「最後まで自分の足で歩いて生きたい」——患者さんの願いはシンプルです。週1回、あるいは週3回。それぞれのペースで通い続けることが、健康のバロメータになっています。

通い続けることで体の変化に自分で気づけるようになる。それがゆるリハビリテーションの、薬やマッサージとは違う価値だと感じています。


ゆる体操を個別にじっくり学んでみたい方へ。浅草ゆるスタジオでは、少人数・個人フィードバックありの体験レッスンを随時開催しています。

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