生徒さんからよく聞かれます。「先生、なんでそんなに続けられるんですか?」
正直に言うと、気がついたら20年経っていた、というのが本当のところです。頑張って続けたというより、気がついたら続いていた。それがゆる体操の不思議なところだと思っています。
最初は「続けよう」なんて思っていなかった
ゆる体操に出会ったのは、3人の子育て真っ只中、心身ともにボロボロだった頃です。中学時代の恩師に勧められて、半信半疑で始めました。
最初のモチベーションは「一緒に通う友達がいたから」。レッスン後にお茶するのが楽しみで通っていた、それだけでした。
でも続けるうちに、ある気づきが訪れました。文字を書くとき、掃除機をかけるとき、テーブルを拭くとき——腕まわり、肩まわりをガチガチにして動いていたんです。毎日これほど力を入れて生活していたなんて、ゆる体操を始めるまで全く気づいていませんでした。
この気づきから「ゆるめること」に心から興味を持ち始めました。エレベーターに乗ると肩ユッタリ、自転車の信号待ちに肩甲骨モゾモゾ、トイレに入ったら脳ジャブジャブ(笑)。少しずつ、ゆるめることが生活に馴染んでいきました。
続いた理由は「頑張らなくていい」から
もともとバスケットボールをやっていたので、スポーツは得意な方です。ピラティス、ヨガ、ウォーキング——いろいろ経験してきました。でも「ゆるめる運動」は初めてでした。
続けられたもう一つの理由は、ゆる仲間の存在です。キャリアコンサルタント、和太鼓奏者、バレエの先生、大学教員、医師、整体師、助産師、ミュージカル女優——多彩な人たちが集まっていて、でも「ゆるむっていいよね」という共通認識がある。その輪がとても居心地よかったんです。
20年続けてわかったこと
ゆる体操のいいところは、いつでも自分のやりたい時にできること。そしてゆる体操に出会ってから、自分の体へのセンサーが開いた感じがしています。
「あ、今日は腰モゾモゾした方がいいかな」という感覚。鏡を見て顔色がいい日は、大体前日にたっぷりトレーニングした翌日だったりします。長い講座の翌朝は、鏡を見るのが楽しみになります。
目覚まし時計をかけていません。朝、普通に目が覚めます。睡眠中に疲れがしっかり取れている感じがして、起きた瞬間から頭がくっきりはっきりしているんです。朝起きてすぐ行動できる自分がいる。これもゆる体操のおかげだと思っています。
そして「センター」と呼ばれる軸の感覚。センターが通ると清々しくて気持ちいい。しなやかな軸なので、いかようにも動ける。それでいて芯がある。その感覚が何とも心地よいです。姿勢が良くなる、歩き方が変わる——そういった表面的なことだけでなく、精神的にもとてもいい影響があります。
子育てにも変化がありました。ゆるんでいると、怒らないというより「受け止められる」という感じでしょうか。子どもの言葉に反応する自分はいるけれど、「ずいぶん生意気なことが言えるように成長したわね」と理解できる。イライラしない。本当にありがたかったです。
逆にゆるみすぎて、子どもよりママの方が赤ちゃんみたい、なんてこともありましたが(笑)、子どもたちはそんなありのままの私を受け入れてくれていました。
ゆる体操は私にとって生活の一部です。これからもゆる体操と共に、楽しく快適な毎日を過ごしていきたいと思っています。
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